妊娠中の影響 赤ちゃんの成長を阻害する可能性

ゼニカルの妊婦への悪影響

ゼニカルの妊娠中の影響を心配されている女性も多いと思いますので、その影響を解説していきます。

 

ゼニカルはリパーゼを阻害して食事中の脂肪分をそのまま排出してしまう医薬品です。それだけ聞くと妊娠中の影響は少なそうですが、実は脂肪分のほかにベータカロチンやビタミンEなどの脂溶性(脂肪と結びつきやすい)栄養素もあわせて輩出してしまう作用があります。妊娠中のママはお腹の赤ちゃんの成長のために余計に栄養素が必要なわけですから、体の外に排出されてしまうことによってお腹の赤ちゃんが栄養不足に陥ってしまう可能性があります。

 

栄養素まで排出してしまうという特徴から、ゼニカルを服用するときはビタミン剤も合わせて飲むことが推奨されていますが、それは一般的な男女についての話です。妊娠中はお腹の赤ちゃんと合わせて二人分の栄養素が必要となるため、ビタミン剤を飲む程度では追いつかないのです。

 

なので、アメリカではゼニカルを処方するかどうか決める際、妊娠していないかどうかは必ずチェックするのが慣例となっています。ただ、日本では患者さんが妊娠しているかどうかをろくに確認しないで処方してしまう悪徳クリニックもありますので、自分のことは自分で守るために妊娠しているときの処方は避けるようにしましょう。

 

同時に、授乳中もゼニカルの服用は避けるべきです。母乳にはお母さんの摂取したものがそのまま出てきます。ゼニカルを服用してしまうと、その成分が母乳を通じて赤ちゃんに投与されてしまう恐れがあるのです。赤ちゃんはこれから成長するために多くの栄養素が必要で、脂肪分もその一部です。なので、ゼニカルが体内に入って脂肪分が排出してしまうようだと、成長を阻害してしまう恐れがあります。

 

なので、授乳中も、妊娠中と同じく通常は処方はされません。処方されないからと言って個人輸入に走るのではなく、せめて妊娠中、授乳中はゼニカルを飲まない、やめるといった考え方をしたほうがいいでしょう。

 

生理不順などの重い症状が出ることもある

 

妊活中はどうなの?という意見もあるかもしれません。まず、妊活とダイエットはそもそも相性が悪く、ダイエットをしてしまうと身体が栄養不足になって妊娠しにくい体になってしまうことがあります。そこにゼニカルを付け加えてしまうと、脂肪分と同時に栄養素も排出され、栄養素が極端に不足してしまうことになります。もし妊活をしたいなら、ダイエットについてはとりあえず置いておいて、妊娠することに集中したほうがよいでしょう。

 

また、ダイエットによって生理不順になったという話はよく聞きますが、ゼニカルによって生理不順が出やすくなったり、悪化したりといった報告も多くあがっています。原因としては、ゼニカルを飲むことにより、便だけでなくビタミンなどの栄養素も排出されてしまう点が挙げられます。

 

具体的には、ビタミンB6やビタミンE不足が心配されます。

 

ビタミンB6には女性ホルモンの分泌バランスを整える働きがあり、整理周期などを保つのに活躍します。また、ビタミンEも女性ホルモン生成をサポートし、生殖機能を守るほか、血行を良くして体を温める作用があるので、生理不順の原因である「冷え」を予防します。

 

ゼニカルを飲むと、ビタミンなどの栄養素の30%を失ってしまうので、普段より多くビタミンを摂りこむ必要があります。とくにビタミンB6、ビタミンE不足は生理不順に繋がるので、意識的に摂取したほうがよいでしょう。